慢性頭痛が解消しました

川本治療所 副院長のミツトミです。

(注)改善報告を掲載させて頂いていますが、川本療法で改善したわけではありません。

川本療法の考えの根幹である「自宅ケア」を患者さん自身、または家族の協力によって、継続努力したことで改善したと考えています。

医師や治療家は病気を治すことはできません。ただ、改善方向に導くための「道しるべ」をお伝えすることはできます。

今後も精進し、良い「道しるべ」を提案できるように努力していきたいと思います。

今日は40代女性、Fさんの慢性頭痛が解消した話。

Fさん、来院されたのが30代半ばでした。
その頃は毎日頭痛に襲われ、薬が手放せない状態。

「こんな私でも治りますか?」とFさん。

「頭痛では多くの方に喜んで頂いていますよ」とミツトミ。
「ただ、Fさんにも頑張って頂くことがあります」と付け加えました。

「頑張って頂くこと」とは、食事改善。

Fさんとの話で、食事をするとき、炭水化物を中心に摂取しているのが分かりました。
その中でも小麦、「パン、パスタ、うどん」が多いとの事。

食事以外の間食もよく摂るそうで、甘い物は大好物。

「小麦と甘いものを減らしてください」とミツトミが提案。
「何故、食べてはいけないのですか?」とFさんは納得がいかない様子。

甘いお菓子、菓子パン、ジュースは「悪」と理解していても、
甘くないパンやパスタ、うどんなどは「悪」と理解できません。

Fさんの思考に、甘いもの=「悪」はありましたが、
甘くないもの(炭水化物)=「悪」という概念はありませんでした。

今でこそ「うどん1玉で角砂糖14個分」という事をいろんな記事、本で目にします。
今でこそそにょうな情報が浸透してきていますが、Fさんが来院された当時は、殆どそういう事はいわれていなかったから仕方ないですが、、、、

・糖質が空腹時の身体に入ると、血糖値が急上昇します。
その後、急激に血糖値が下がりだし、低血糖の状態に。
その血糖の落差が身体の疲労感を招きます。

・糖質を摂ると脳はその糖を材料にして、簡単にエネルギーを作ります。
糖エネルギーがなくなると、すぐに虚脱感に襲われ、また糖質を欲してきます。そのサイクルを止めないと虚脱感はなくなりません

人の真のエネルギーである脂肪エネルギーへと転換するには一定期間糖質を減らさねばなりません。

・糖は身体を動かすためのエネルギー源です。

身体を動かさないのに必要以上摂取すると体は糖を「中性脂肪」という形にして、(飢餓などに備えて)貯蔵します。

・糖を必要以上食べるとムクミがでる、血液が粘る、血管の弾力性が乏しくなる。
など、糖を必要以上に摂取するリスクに対してのお話しをしました。

Fさん、「できる範囲でいいですか?」
やる気スイッチが入りました。

Fさんの食生活が少しずつ変わっていくと同時に、頭痛も減少傾向に。
患者さんの協力と治療効果で、身体は変化していきます。

Fさん今でも、寝不足が続いたり、食生活が連日乱れたりすると、頭痛になります。
また、運動をしすぎた後も、体内酸欠から頭痛に見舞われます。

しかし、以前のような「毎日頭痛」に襲われるのではなく、単発で止まります。

Fさん、頭痛が出てくることで「疲れている」「生活が乱れている」など、再認識させてくれるバロメーターになりました。

頭痛に見舞われると生活習慣を見直す、摂生した生活に戻す、という具合です。

頭痛は、脳の血管に対して過剰に血液が運ばれている状態。

血液の中にしっかりと栄養素が含まれていれば、脳に過剰な血液は必要ありません。血中に栄養が少ないので「量」が必要になります。

ようするに、脳に必要な栄養素が一定量届けば、脳は「それ以上、血中栄養素は必要ありません」となります。

しかし、血液中に栄養素が乏しければ、脳は栄養素を欲し続けます。
その栄養素は血液に乗って運ばれるために、脳へと過剰に血液が運ばれます。

また、血管に弾力性が無く、細く閉ざされていると、脳へ過剰に血液が運ばれたとき、一気に膨張します。

血管と血液がこすれ、摩擦が起きることで活性酸素が大量発生し、活性酸素が起因となって頭の痛みが生じます。

薬は、血管を収縮させたり、血液の勢いを弱めたり、痛みの発痛物質も除去します。
「痛い」という脳側の感知を鈍くさせるものもあります。だから、よく効くんです。

生活習慣、食事内容などが変化しないと、頭痛は繰り返されます。

更に消化器官に元気がないと、体内の「栄養吸収」「解毒」「排出」が上手くできないため、
体内毒素からの頭痛にもなります。

自分自身の生活を見直すことから始めましょう。

 

そして、栄養療法に加え必須なのが指圧法です。

 

第一頸椎調整法

Fさんの主な治療箇所

頚椎全般・・・・・・・・・・自律神経を整えるため(脳脊髄液循環)
鎖骨下、腋下神経・・・・・・肺を広げ呼吸を深くするため
Th4、8・・・・・・・・・肝臓のポイントから解毒の強化
Th10~12・・・・・・・・・腎臓のポイントから排出の強化
仙腸関節・・・・・・・・・・自律神経の安定(脳脊髄液循環)

上記の施術で頭痛を治したのではありません。 今回の体験談で症状が改善方向に向かったのはあくまで「本人の努力」です。我々はその道標を示したに過ぎません。

また、症状の改善には個人差があります。

 

お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「悪い油や糖質が血管の壁に傷をつける」の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。

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