冬に酷くなる冬季皮膚炎が良くなりました
川本治療所です。
(注)改善報告を掲載させて頂いていますが、川本療法で改善したわけではありません。
川本療法の考えの根幹である「自宅ケア」を患者さん自身、または家族の協力によって、継続努力したことで改善したと考えています。
医師や治療家は病気を治すことはできません。ただ、改善方向に導くための「道しるべ」をお伝えすることはできます。
今後も精進し、良い「道しるべ」を提案できるように努力していきたいと思います。
今回の記事は、大学生のW君
改善した皮膚の様子です。残念ながら酷いときの画像はありません。
幼少期から、アトピー性皮膚炎と戦ってきました。
熱心なお母さんは勉強家、漢方薬などを駆使して何とかステロイドを使わない治療を望んでいました。
しかし、痒みが酷い時はステロイドを使用。
これは、いたしかたありません。
色々努力するも、高校一、二年生の時に悪化。
そのころからは特に、冬に酷くなる冬季皮膚炎に。
冬場には、全身から黄色い体液が溢れ出て、朝になると、体液とTシャツが皮膚にくっつき、ハサミでTシャツを切らないと脱げないほどでした。
高校三年の秋に来院。
何故、冬場に酷くなるのか? の理屈を母親と本人に説明。
冬季皮膚炎は、寒い所から暖かい場所に行ったり、暖かい場所から寒い場所に行くことで、血液が血管内を勢いよく流れ込むことで起こります。
ようするに、霜焼け現象です
ここで、霜焼けについて説明します。
霜焼けとは、血液循環が悪いことで発症すると思われていますが実際は、間逆の理屈で発症します。
例えば、血液循環が悪い場所は指先は白くなるはずです。
しかし、霜焼けは赤くなります。
何故赤くなるのかを説明します。
寒い所から暖かい環境にいくと、急激に血液循環が良くなります。
冬場にお風呂に入ると、足が痒くなる現象です。
ようするに霜焼けとは、血液循環の悪い箇所に、血液が大量に流れ込むことで、
血管壁と血液が擦れあい摩擦 が起きます。
その摩擦により、活性酸素ができ赤く痒みを共ないます。
特にステロイドを使用するとその副作用で血液が硬く細くなります。
冬場の外部と室内の温度変化によ細く硬くなった血管に、血液が流れ込むことで赤く痒みが起こります。
冬季皮膚炎とは、皮膚に近い血管に対し大量の血管が流れ込むことで起こるのです。
その理屈から、
秋に来院したW君には、今年の冬は治すのは無理とお伝えしました。
何故なら、血管の長さは10万キロ(赤道直下で地球2周半)あります。
その血管を短期間で柔軟性を回復させることは不可能だからです。
私の想像通り、その年の冬場は最悪に近い結果。
黄色い侵出液でシャツと皮膚がくっつく、去年と同じ状態。その状況にW君の親も不安そうでした。
身体改善のための道標は、春から血液循環を徐々に上げるために歩行運動をお願いしました。
施術は月に2回。
血管と血液の摩擦から発生する活性酸素を除去する働きのある粉末食品と
血管に柔軟性を持たせてくれるサプリメントを1種類を提案しました。
まだ、炎症の後は残っていますが、今年は、冬場の皮膚炎を克服しました。
ステロイドの副作用で硬く細くなった血管に血液が流れ込むことで炎症が起き、
そのことで活性酸素が大量に発生し痒みが出る、冬季皮膚炎のメカニズムでした。
尚、症状が悪化して際に出てくる黄色い侵出液は、患部を治すための物質であるヘモグロビンが集まることで出てきます。
ようするに、黄色い侵出液は悪い物ではありません。
この、血管と血液の摩擦が頭部で起こると頭痛であります。一般的に言われていることと違うことが多くあります。
難しいことですが、医療常識を疑ってみるのも時には必要と思います。
今回の改善は、本人や家族の努力の賜物です。我々はあくまで道標を示しているに過ぎません。
また、症状の回復には個人差があります。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「血液と血管の関係」の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。
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