統合失調症と幻想・幻覚の関係

西宮の川本治療所です。

昨日、統合失調症と診断された20歳代の女性が来院されました。

統合失調症と診断される症状に、妄想や幻視幻聴があります。

このようなことを体験すると、「私、どうにかなったな?」と不安がでます。

 

ここで妄想や幻視幻聴を体感するメカニズムをお話しします。

一言でいえば、集中力が高り過ぎた、また集中力を高められ過ぎたときに、人は妄想や幻視幻聴を体感するのです。

お坊さんはお経を唱え集中することで、妄想や幻視幻聴を体感されます。

霊ばい師や占い師さんは、自分なりの「儀式」で集中力を高め、妄想や幻視幻聴を見れる「技」を持っているのです。

注)霊や前生が見えているのでなく、クライアントの悩みごとから、妄想や幻視幻聴を見る「技」を使い、答えをひも解いているんですすよ。

また、彼女が浮気をしているのではと、心配している彼氏は、夜ベットで集中力が高まると、妄想や幻視幻聴を体感し、彼女の言ってた言葉を集約し、遊んでいる場所を突き止めるたりできます。

つまり、妄想や幻視幻聴を体感するのは、集中力が極限に高まった状態だということです。

 

統合失調症を患う患者さんは、元々、何かに打ち込タイプの人が多いですね。

何かにのめり込む=脳をフル稼働しているということです。脳をフル稼働したら脳が栄養不良になります。

脳の栄養は、①体内酵素にミネラル・ビタミンが結合し化学変化(触媒)で造られた複合物と②内分泌器官が造るホルモンです

この①・②が枯渇すると脳は栄養不足になります。

お坊さんや霊ばい師の人は訓練により妄想や幻視幻聴を体感しますが、

一般の人は脳の栄養不足の状態で、何かにのめり込むと=集中力が高まると、妄想や幻視幻聴を体感します。

 

脳に栄養が足らない状態なので妄想や幻視幻聴の他に、物忘れなど様々な症状に見舞われます。

また、脳は自身が栄養不足を感じた場合、副腎に対しホルモンの合成を強く要請します。脳に怒られた副腎は、ホルモンを合成しますが、副腎が疲れた状態で造るホルモンの質が悪く(酸化アドレナリンなど)なり、脳の栄養不足は解消されません。

 

そこで、脳は糖質を摂取するように働きかけ、炭水化物の過食へとつながります。

炭水化物、特に小麦の過剰摂取は体内のミネラルを無駄使いすることで、体内酵素とミネラル・ビタミン反応はさらに低下し、

脳の栄養である複合物の合成量が低下します。

 

その状態で、集中力が高い人が何かにのめり込むと、妄想や幻視幻聴を体感します。

妄想や幻視幻聴の症状を「病気」ととらえることで、心療内科にいけば投薬がはじまります。そして、次から次へと薬が増えます。

 

統合失調症という「病名にとらわれ過ぎ」てはいけないと思います。妄想や幻視幻聴は、人が集中力が極限に達した場合に体感することができる、人に備わった「能力」です。

一般人は、普通の生活上で、極限まで集中力が高まる、または、高められるシーンがないことで体感はできません。だから、妄想や幻視幻聴を見れる・見る人を「特別な人・病気のせい」と誤解してしまいます。

 

アスペルガー症候群の人は、特に集中力が高い人です。したがって、統合失調症を合併するケースが多いのですね。

そのような状態になると、人の気配を強く感じたり、異物に敏感になったり、自分を守ろうとする無意識の中の意識が過剰防衛反応を示し、アレルギー反応も高まります。

今日はこの辺で、では、治療にいってきます。

 

 

 

 

 

 

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