副腎と免疫の関係
川本治療所です。今回の新聞記事はとてもとても大切な話。
2013年1月22日
鹿児島大学で「虐待」を受け死亡した人の体内がどうなっているのか。
という、今までにない発想の解剖が行われました。
「虐待」は外からの暴力ですが体内ではどんな事が起こっているのか?
子供13人と高齢者11人の司法解剖が行われました。
解剖結果は、虐待を数週間から2ヶ月にわたり受けていた子供さんの「半数の副腎が腫れていました」
副腎の腫れた大きさは、虐待を受けていない子供さんの2倍以上の大きさになっていたらしいです。
副腎はストレスを乗り切る為、ホルモンを分泌します。
数週間も続く虐待から耐える為に、大量のホルモンを分泌し過ぎて副腎が肥大化したと、同大の林教授は述べています。
残り半分の子供さんは虐待が数ヶ月以上行われたケースで副腎の肥大は見られなかった。その理由は、長期のホルモン分泌で副腎が疲弊し「ホルモンを造れなくなった=萎縮した」からと述べています。
ようするに、副腎がストレスに対応するホルモンを造りすぎて腫れたが、その後に副腎が疲弊しホルモンを造る能力が低下して副腎が委縮して元の大きさに戻ったと推測されます。
白血球の一種の好中球は細菌などを攻撃します。
虐待を受けた子供さんは、全ての臓器で、好中球の数が正常の子供さんの1,7倍~1,9倍に増加していたそうです。
また高齢者の好中球も1,4倍~4,8倍に増えていたそうです。
好中球は体内に侵入して来た細菌を殺しますが、通常は「臓器内」では好中球は検出されません。
重い火傷などの場合は好中球がその部分を修復するために臓器の中で増加するそうです。
この増えた好中球は、「敵を攻撃しますが、同時に正常な組織も攻撃してしまう」欠点もあります。
副腎疲労で弱った自分を守る為に好中球が異常に増える。一方、増え過ぎた好中球が「敵」以外に正常の細胞も攻撃してしまう。
これが自己免疫疾患なんです。
虐待で副腎が腫れ又は萎縮。白血球の好中球が異常行動を起こし、虐待とは関係ない臓器が炎症を起こす。
副腎が弱ると白血球のコントロールが乱れます。
私が患者さんに長い間、訴えてきた事が司法解剖という形で証明して頂きました。
鹿児島大学の林教授には本当に感謝しています。
ストレスに対応する臓器が副腎です。
ストレスが長い間続くと副腎が疲弊します。
副腎が疲弊すると、様々な事に対応出来なくなります。
皆様、副腎を大切にしましょう。
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