・「膵臓の弱り」と「糖質と炎症(アレルギー)」と「アミラーゼ不足」の関係
川本治療所です
本院は西宮ですが、月に1度東京・駒込サロン(13年目) 名古屋伏見サロン(12年目)での施術も行っています
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アドレナルセラピー「人へ」開催予定
東京開催決定 西宮・別府は規定人数に達したら開催します
過去に「人へ」を修了されて方 川本治療所やアドレナルセラピストの治療を受けた経験のある方、参加して頂けます
「人へ」は6回講座 で家族や身近な人の治療ができるように座学や施術法を学んで頂きます
「人へ」について何か質問があればお気軽にご連絡ください。
■前回、プロテアーゼと慢性中耳炎の関係を書きました
今回は、傷口の膿が治りにくい人とアミラーゼの関係を書きます
●アミラーゼは食べた食材のデンプン質を分解する酵素です
どこで作られているのか?
①膵臓で作られる「膵分泌型アミラーゼ」が全体の70%です
②耳の下・顎の後ろにある唾液腺から分泌される「唾液腺型アミラーゼ」が30%となります。
アミラーゼには多くの働きがありますが、基本的には、デンプン質を分解し、グルコースや麦芽糖または、デキストリンなどの単糖類に分解する作用があります。
●糖質を取り過ぎると歯槽膿漏やアレルギー反応が悪化するメカニズム
糖質を取り過ぎるとその処理にアミラーゼが必要となります。そのことを繰り返すとアミラーゼを生産する膵臓・唾液腺が疲弊しアミラーゼの生産能力が低下します
アミラーゼには、炎症作用を抑制する働きと患部に集まった膿を排出する働きがあります
しかし、糖質を摂り過ぎてアミラーゼ生産能力が低下すると、アレルギー反応や患部が膿むという症状がでて、慢性化してしまいます
下記にそのことを詳しく説明させて頂きます
●アミラーゼが不足する原因
①需要と供給のアンバランス
炭水化物や糖質の過剰摂取ー現代人(日本人)の食生活を考えた場合、糖分の多い食材や炭水化物の過剰摂取により、アミラーゼが沢山必要になります。しかし、膵臓や唾液腺で生産されるアミラーゼよりも使う量が多過ぎることで、膵臓や唾液腺の疲弊が起こり、その結果、生産不足になります。
②ストレスの影響
・交感神経の直接作用ー交感神経の命令が唾液腺に直接届き、その作用でアミラーゼ分泌が亢進する
・副腎髄質から分泌されるノル・アドレナリンの作用により唾液腺からアミラーゼの分泌が亢進する
・ストレスへの対応のため、体内は高血糖(糖新生)傾向になります。その際、膵臓からアミラーゼが生産されます(血液中のアミラーゼ上昇)。しかし、度重なるアミラーゼ生産により、膵臓が疲弊していくことが推測されます
つまり、生産・分泌が更新し過ぎると、そこの機能が疲弊してその結果、生産能力が低下します
③脂肪の分解が苦手な人はアミラーゼが不足する?!
遺伝的な原因で脂質を分解するリパーゼの生産が少ない人、また、偏った栄養療法をしている方やダイエットで、脂質を摂らない人は、脂質を分解する酵素のリパーゼが不要になります。
長期間、脂質を抜くとリパーゼの生産システムが低下します
そのような方は、脂肪を摂らないことを補うために糖質食材や炭水化物が増えてしまいます。そのことでアミラーゼの生産がオーバーワークとなり、その結果、膵臓や唾液腺は疲弊し、その結果、アミラーゼ不足になります
●アレルギーや化膿性炎症が治りにくい人はアミラーゼ不足の可能性あり
アミラーゼはデンプン質を分解するだけでなく、細菌やウィルスと戦ってくれた白血球の残骸である膿の分解も担っています。
したがって上記したような事でアミラーゼが不足傾向にある人は、傷や炎症部分に出る膿の塊(膿瘍)が患部に「居座ってしまいます
膿が居座ることで、身体はその部分が「治っていないと思い」、治すための物質を患部に追加で集めることで、二次的な炎症を引き落としてしまいます。
例えば、
・歯槽膿漏などで化膿性出血を持っていて、抗生物質で治療を受けているが炎症と痛みが中々取れない場合には、アミラーゼ不足を疑って見てもいいかもしれません
・ニキビや皮膚に化膿性の吹き出物が治らない方で糖質が多い人はアミラーゼ不足かもしれません
●アミラーゼの働きにはリンが不可欠
デンプン質の消化には、ミネラルのリンが不可欠です。極度に精製漂白された砂糖やフルーツや糖度の高い野菜、果糖液糖などの過剰な摂取によって、尿にリンの排泄が進みます
その結果、アミラーゼが上手に作用しなくなることは少なくありません。
リンの不足のよって現れる症状には、血液の粘性の増加による手指のこわばりがあります
特に午前中に胃炎や関節のこわばりがあります。
リンは日本人の食生活では「不足することはない」と言われてきたミネラルですが、最近の果糖のシロップのような甘味料が幅を効かせるようになった日本人の食生活環境を考えると、想像以上にリンの排泄は進んでいるのかもしれません。