動物のミルクは体に悪いのか

 ある種の民族は定住を目指した
先住民は何万年もの間、狩猟により食料を得ていました。しかし、時代がすすむにつれ、狩猟だけに頼らず家畜を飼うことで食料を確保する部族が出てきました。

 

先住民は、ヤギや羊のような草食動物や鳥類の飼育を始めました。その理由は、草食動物からミルクを搾ったり、鳥類に卵を産ませたりして食材を安定して確保するためです。

 

先住民は狩猟により動物性の脂肪やタンパク質を摂取してきました。しかし、狩猟の欠点は獲物が捕れないと食事にありつけない点です。しかし家畜はその食材を安定して生みだしてくれる宝物のような存在でした。

 

 動物のミルクが健康の秘訣だった
先住民の伝統食と近代食を比較した貴重な資料が「食生活と身体の退化」に纏められています。その本の著者、ウエストン・A・プライスは近代文化に触れていない先住民族に会って健康状態や虫歯の有無などを調べました。

 

その資料に1930年に、スイスの高地にあるローンチェンタール渓谷に住む2000人の孤立民族の調査をしました。このローンチェンタールの村には医者や歯医者もいません。その理由は、その必要がないからだそうです。

 

ウエストン・A・プライス氏が、この村で摂れる家畜のミルクのサンプルを提供してもらい、調べました。

 

その結果、脂肪分やミネラル、またはビタミン類の量・質が欧米やスイスの低地で作られている標準的な乳製品をはるかに上回っていることが分かりました。

 

その理由は、大地や水の豊かさがあり、その土地で育った草を食べることで栄養価の高いミルクが摂れるからです。またそのミルクから、冬に備えチーズを作り保存します。

 

 ローンチェンタール渓谷に住む人の食事
1930年代にウエストン・A・プライスは、この村に住む成長期の少年少女の食事を調べました。それをまとめます。

 

 @ライ麦100%を固めた穀物(現在のパンのようなもの)

 

 A「@」と同じ大きさのチーズ

 

 B山羊から摂れる新鮮なミルク

 

 C肉は1週間に1度程度

 

このような素朴な食事であるのにも関わらず、上質の脂肪やカルシウム、リンなどのミネラルやビタミンの摂取量は、アメリカの子供たちがお腹一杯食べて得る栄養素より、はるかに上回っていたと報告しています。

 

調査団がオーバーや手袋を身につけているのに、その村の子供たちは裸足で氷河解けの水に入って遊ぶほどの生命力を持っています。

 

とりわけ、ウエストン・A・プライス氏は7〜16歳の歯の状態に興味を持ち調べました。その結果は子供1人あたりの虫歯の保有率は驚くほど少なく、100人の子供を調べたてようやく虫歯が1本見つかると報告しています。

 

また、ローンチェンタール渓谷に住む人たちと同じような食事をしている独立部族がアイヤー村にあります。そこの子供たちの歯を調べると、100本当りの虫歯の数は2〜3本しかなかったと報告しています。

 

一方、アイヤー村に近いビソワという村があります。その村には近年、道路が開通し近代分化が入ってきました。その結果、100本当りの虫歯の数は20.2本もあったそうです。

 

ウエストン・A・プライス氏は、道路が開通したことで、食生活に大きな変化が生じたことが原因の1つであると報告しています。

 

また当時、スイスで問題になっていた病気に結核があります。政府は結核に罹り命を落とす人に頭を悩ませていた。その時期に政府の役人がローンチェンタール渓谷などに住む独立部族の人を調査したところ、結核に感染した歴史はないと報告しています。

 

またこの村は健康面だけではなく、人々がみんな仲良く助け合いながら生活しています。したがって、玄関にカギをかける習慣などありません。また、犯罪がないので警察も刑務所もありません。

 

そのように争いがない理由にウエストン・A・プライス氏は、「お金や物質よりも、人格を大切にする高い水準の人間性(精神や心)を作り出す要因の1つに、食事に含まれる高純度の栄養素が関係しているのではないか」と述べています。

 

 先住民のほとんどの部族が動物のミルクを飲んでいる
ウエストン・A・プライス氏が多くの独立部族を調べた結果、アラスカのイヌイットなどを除く、ほとんどの部族で動物のミルクを食事に取り入れていたと報告しています。特に成長期の子供には、ミルクやチーズを優先的に与えてきたと述べています。

 

先住民の主食は動物の内臓や骨髄、または魚卵でした。時代が進み家畜を飼うようになってからは、動物のミルクが食事に加わりました。そのことで先住民は安定した栄養素を確保できるようになりました。この家畜から摂れるミルクの恩恵は計り知れません。

 

ウエストン・A・プライス氏は、健康や精神に欠かせない食物に、放牧で育てられた家畜のミルクやそれから作る高ビタミンバターが必要であると述べています。

 

さらに、それに肝油か卵油をプラスすることで脂性ビタミンの欠乏という世界的な問題を解決することができ、健康や精神の安定に効果があると述べています。

 

 土地が肥え、そこに生息している草を食べることが大切である
一般的に動物のミルクはアレルギーの元で控えた方が良いといわれています。しかし、我々の祖先の食事には動物のミルクの恩恵があったことは間違いありません。

 

では、昨今いわれている「ミルク不要論はどうなのでしょう?」

 

ここで私はミルク自体が悪いのではなく、家畜を育てる環境に問題があると思っています。

 

ようするに、肥えた土地に生息している草を食べ、放牧されている家畜から摂れるミルクは良質の脂肪やビタミン・ミネラルが摂取でき、人の健康に必要な食材であると思います。

 

一方、放牧せずに人工飼料で育てた家畜から摂れるミルクは栄養価が乏しく、体にとっては必要のない物になります。

 

また、飼育段階でホルモン剤や抗生物質を使用して飼育している家畜から摂れるミルクは、人の体に害を与える可能性が高まることで食さないほうが良いと思います。

 

上記したことから考えると、日本で良質のミルクを購入することは難しいです。しかし、健康志向が高まっていることで、放牧で育て人工飼料を減らし、さらにホルモン剤などを使用していない酪農家が増えてきています。

 

そのような酪農家を調べ、そこから質の良いミルクやチーズを購入することをお勧めします。特に、ヤギから摂れるミルクは母乳の成分に近いことで、特にお勧めです。

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