食事から摂取する抗酸化物質の働き

 上質の脂は最高の抗酸化物質である
一般的に、抗酸化物質といわれている物の多くは植物性のビタミンが多いです。しかし、それらの抗酸化物質よりも抗酸化力が強い物質があります。

 

それは、天然の魚介類や家畜ではない「動物の脂」です。

 

上質の動物性脂肪は、その物自体が抗酸化に働くのではありません。全身の細胞に取り込まれることにより、私たち自身が体内に持つ抗酸化システムを活性化させる働きがあります

 

つまり、それらを摂取することにより、人の細胞内にある抗酸化物質であるグルタチオンなど強力な抗酸化成分の生産を促します。

 

植物が持つ抗酸化作用は、その植物自体に抗酸化作用があるのに対し、動物の脂は人が持つ抗酸化機能に働きかけて抗酸化物質を造らせるというものです。

 

したがって、植物が持つ抗酸化作用よりも強力に働きかけます。

 

しかし、現代人が食べる魚介類や肉は養殖で育っているので、上記したような抗酸化作用を促す働きはできません。したがって、ストレスなどで多く発生する活性酸素を除去する作用が弱くなっています。

 

 沖縄では海藻類が育たない
沖縄の人は1年中、きつい日差し(紫外線)を浴びています。その影響で皮膚は黒く、顔のシワは深くなります。

 

沖縄の人が食べる伝統食は、紫外線に負けないように抗酸化作用のある「放し飼いのブタの脂」や、強い太陽光のもとで育った抗酸化力の植物(ゴーヤなど)を多く食べます。

 

しかし、沖縄で採れるものだけでは、きつい紫外線から体を守ることが出来ないので、沖縄の人は、琉球王国の時代から北海道や北陸地方に「あるもの」を求めて行き来していました。

 

その「あるもの」とは、昆布類や貝類です。

 

では、なぜ危険を冒してまでして遠方まで昆布などを買いにいっていたのでしょうか? その理由は、海水の温度が関係しています。

 

海水に溶け込む酸素濃度は、海水の温度によって変わります。沖縄のような、海水温度の高い海水には酸素が溶け込む量が少なく、北海道や北陸のような、冷たい海水には多くの酸素が溶け込んでいます。

 

したがって、日差しが強くても海水の酸素濃度が低い沖縄の海では、昆布類は光合成できず生息できません。逆に昆布といえば北海道といわれるほど多く昆布類が生息しています。

 

 冷たい海にいる生き物は抗酸化力が強い
冷たい海水には多くの酸素が溶け込んでいるということはお伝えしました。多くの酸素を利用して生息している生き物は逆に、活性酸素の洗礼を受けます。

 

つまり、冷たい海に生息する生き物は、その活性酸素の影響に負けないだけの抗酸化能力を兼ね備えているということです。

 

上述したように、沖縄の人は紫外線(活性酸素)と戦っています。そして、それらが体にとって良くない作用をするということを体感しています。したがって、沖縄で生息するものよりも、より強い抗酸化力のある物質を求めて北海道や北陸にまで行っていたのです。

 

科学がまだ進んでいなかった流球王国時代に、そのようなメカニズムを理解していた先人の知恵には驚かされます。

 

余談ですが、私の治療所でお勧めしている抗酸化物質に、ノルウェー産(冷たい海)の「タラの油」があります。タラは冷たい海で生息していることで、酸素を十分に摂取しています。多くの酸素があるために、酸素を運ぶために必要な「ヘモグロビン」がありません。

 

ヘモグロビンがなくても全身に酸素を供給できるほど、ノルウェーの海水には多くの酸素が溶け込んでいることがわかります。したがって、タラは活性酸素の影響にうち勝つため、抗酸化能力が高いのです。

 

 太陽に当たって育った植物全てに抗酸化作用はある
紫外線は酸素を分解し、活性酸素を生産します。したがって、人は強い紫外線に長時間当たると、皮膚の組織が壊れてしまいます。しかし、植物は強い紫外線を浴びても生き延びています。

 

この違いは、植物には活性酸素を打ち消すための酵素(SODなど)を持ち合わせているからです。

 

そのことからいえば、強い日差しの中で生息している植物は、全てに強力な抗酸化作用があるといえます。しかし、人は野草の葉や茎を食べることはできません。

 

したがって、食べることのできる野草の葉や実を食すれば抗酸化作用を期待できます。

 

しかし、実際は食することのできない野草が大半です。例えば、皮膚を「火傷」した際にアロエを使って症状を抑える方法があります。アロエを使う理由は、サボテン類は強い太陽のもとで生息しているので抗酸化作用が強いからです。

 

アロエの緑の部分には多くのビタミンCがあり、それが火傷の炎症を防ぎます。しかし、火傷に効くからといってアロエを食べても、人の体では消化できずに下痢になります。

 

たとえ、食べることが可能な野草があるとしても、多食することによる弊害も多くあります。

 

体内での作用を細かくみていくと、多くの抗酸化物質やサプリメントがないと生きていけないように思えます。特に現代人は多くのストレスを抱え、また煩悩(欲)も多いために、体内で多くの活性酸素が発生します。

 

しかし、体内には有能な抗酸化物質があります。そこで安易に、抗酸化作用を持つサプリメントを服用するのではなく、大量の活性酸素の発生を抑えるような、生活習慣の見直しも必要ではないでしょうか。

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