頭痛の原因:腸内で発生するガスが頭痛や歯ぎしりを引き起こす

 

頭痛で悩む患者は想像以上に多い


頭痛で悩んでいる患者はとても多く全国で3000万人ともいわれています。最近は大学病院などでも「頭痛外来」という新しい科を設け、頭痛の方専門の対応をし始めています。

 

それでは「頭痛外来」という専門の科は、今までの病院の診察と何が違うのでしょう。

 

1つは問診時間が増え、頭痛発症のパターンを探ろうと努力しています。そして、「頭痛手帳をつけましょう」と指導されます。頭痛手帳をつけることで、どのような時に頭痛が起こるかを本人が把握するためです。

 

また、今までの薬で効果がなかった場合に、積極的に「薬のパターンを変える」試みも頭痛外来の特徴の1つです。

 

このように、医療側も頭痛に対する対応努力をしていますが、頭痛外来に期待して受診した患者の多くは頭痛外来の診察法に落胆しています。

 

なぜなら、頭痛発症の根本的なメカニズムを模索し、解決する方法の提示はなく、その対応は従来の病院とほとんど変わらないからです。

 

 

腸内でガスが発生する


人の腸には多くの腸内細菌が生息しています。栄養指導者もテレビでも、その重要性を強調しています。

 

腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌があるといわれていますが、最も数が多いのは「日和見菌(ひよりみきん)」です。

 

日和見菌は、腸内環境が良いと善玉菌になり、腸内環境が悪いと悪玉菌になる菌です。したがって、腸内環境を悪くしないことが重要です。

 

その腸内細菌の働きは多岐にわたり、食事から脂肪酸というエネルギー物質を作ったり、ビタミンやその他の栄養素を生産したりします。また免疫細胞の70%は小腸に存在するといわれていて、腸の不具合で免疫も異常になるといわれています。

 

しかし腸内細菌の働きも良いことばかりではなく、腸内に不必要な物質がくると、腸内では大量の腐敗ガスが発生します

 

皆さんも「お腹が張る」、「おなら(ガス)が出そうで出ない」などの経験をしたことがあると思われますが、その正体が腸内で発生した「ガス」です。

 

 

腸内ガスを発生させる食材


食べ物は胃やすい臓などの働きで消化され小腸から吸収されます。未消化な物や体に不必要な物は小腸では吸収されず大腸に達します。

 

人の消化酵素を用いても消化することができない食材があります。それは食物繊維です。人は食物繊維を消化し栄養に変える「消化酵素」を持っていません。したがって、食物繊維は小腸からは吸収されず大腸に達します。

 

また、困ったことに大腸にも食物繊維を分解する酵素はありません。

 

しかし大腸は、食物繊維を何とか分解して排出しなければなりません。その分解のために腸内細菌は、発酵菌のイースト(カビ)などを増やし、食物繊維を発酵分解(腐敗)させ、便として出しやすようにします。

 

この発酵には糖質が必要になります。発酵菌のイースト(カビ)類に糖質が加わると一気に食物繊維の発酵分解(腐敗)が進みます。その時に発生するのが「腸内ガス」です。

 

例えば、サツマイモや栗を多く食べた場合、お腹が張ります。また、その食材を食べた後に出る「おなら」は猛烈に臭いです。ようするに、食物繊維と糖質が加われば猛烈な毒ガスが発生するということです。

 

一方、「豚シャブ」など肉と葉野菜を食べてもお腹は張らず、臭いガスは発生しません。その理由は、葉野菜には糖質が少なく、また肉にも糖質が少ないことで、腸内での異常発酵は起こりにくいからです。

 

一般的には食物繊維を摂ると便通が良くなるといわれていますが、大腸は食物繊維の処理に多くのエネルギーを費やしています。

 

腸内の発酵菌(イースト)に炭水化物(糖質)が加わると、食物繊維の発酵分解(腐敗)速度は増し、大腸内は、いわゆる「おなら(発酵時にでるガス)」が充満します。

 

便秘の人は食物繊維を食べるようにというアドバイスがよくされていますが、腸の動きを整えたり、腸内細菌の環境を整えてくれる食物繊維も、消化力が弱い人が過剰に摂ったり、糖質と一緒に摂ったりすると、腸には負担となることを認識してください。

 

そしてもう1つ、腸内でガスを発生させる食材があります。それは「小麦グルテン」です。

 

小麦グルテンは、腸内に生息するカンジタ菌やグラム細菌などのエサとなります。、それらの細菌は小麦グルテンをエサに猛烈に増え、大量の腐敗ガスを発生させます。

 

また、カンジタやグラム細菌などが作り出す腐敗ガスは、腸壁に傷をつけてしまいます。その傷から異物が体内に入り込み、体に備わった免疫は、それらを敵とみなし攻撃します。それが、いわゆるアレルギー反応です。

 

小麦グルテンはパンや麺類などの小麦加工食品をつくる際には欠かせない物質です。その小麦加工食品に大量の糖質が含まれていることで、小麦グルテンと糖質の作用によりさらに、大量の腸内腐敗ガスが発生します。

 

腸内で腐敗(発酵)によって出来た「毒ガス」は、血液中に吸収され肝臓に運ばれ無毒化されます。しかし、そのガスの量が多過ぎると肝臓はやがて疲弊し、ガスの処理能力は低下します。

 

腸内で作られた「毒ガス」を処理できないとさまざまな障害が体で起きます。その症状をまとめます。

 

 @下腹部のガス膨満

 

 A歯ぎしり

 

 B関節・肋骨の痛みや内臓の表層部(深部ではない)の痛み

 

 C軽度うつ症状

 

 D不眠・無呼吸症候群

 

 E腸内ガスの影響で胃が圧迫されることによる食欲不振

 

上記したように腸内で発生するガスは、体内で様々な症状の原因となります。

 

その症状の中でも、腸内ガスの影響を強く受ける病気があります。それは頭痛です。

 

腸内で発生した腐敗ガスは血液中に入り込み、全身に運ばれてしまいます。それを回避しようと肝臓はフル稼働で腸内ガスを解毒します。しかし発生するガスが多過ぎると肝臓の解毒は間に合わなくなります。

 

脳には多くの血液(栄養)が必要なために、ガスが混入した血液でさえも脳は取り込んでしまいます。そのことで、脳には栄養と引き換えに腐敗ガスも入り込み、そのガスが頭痛を引き起こします。

 

一般的には全く関係がないと思われている症状が、腸内で発生する腐敗ガスの影響で発症します。上記した症状は氷山の一角にすぎません。

 

「食で人間の体ができている」といわれています。しかし、一般的に良いといわれている食材でも、人によっては悪影響を及ぼすことがあります。

 

長期にわたり病を患っている人は、自分が継続してきた食事法を疑ってみてはいかがでしょうか。

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