犬・ショック・副腎疲機能低下症の関連をひも解く

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さて、久しぶりのblogですが、、、、

私が飼っているミディアム・プードル(中型のプードル)のララちゃんIMG_0178

 

散歩中に、暴走してきた自転車にリードを巻き込まれ、今まで味わったことのない恐怖を味わいました。

その翌日から散歩にはいけなくなり、排尿・排便も庭でさせねばならなくなりました。

そこに追い打ちをかけることがありました。それは長男が大学受験に合格し、家内が東京に頻繁にいくようになり、ララちゃんを犬のホテルに預けなくなりました。

つまり、自転車との事故・それにララを可愛がっていた長男の上京・またそれに伴う家内の度重なる上京。

そのことでララは原因不明の体調不良に、、、、、

 

犬のホテルに向かいに行った際のララの姿はまるで老婆のように生気がない状態だったそうです。

 

異変を感じいつもお世話になっている動物病院へ、、、、、

 

検査の結果、、病名は「急性副腎機能低下症でした。頑張りすぎて副腎でのホルモンの生産量が低下してしまいました。

 

動くこともできず、理由がなくても震え、夜中に失禁、、、朝は起きれず、体毛は脱色してしまいました。

 

4歳ぐらいのメスに多い症状なのです。副腎と卵巣の関係が犬にもあるのですね。

 

治療法は副腎ホルモンの合成を促す、ATCH(副腎皮質刺激ホルモン)の服用とステロイドホルモンの服用。

 

ACTHとは、脳の下垂体から分泌され副腎皮質に働きかけ、副腎ホルモンの分泌を「促す」ホルモンです。

材料はアミノ酸で構成されており、コルチゾールを筆頭に副腎皮質で生産されるすべてのホルモンの分泌を促します。

 

ララの検査結果の判定
ACTHが高値で、逆にコルチゾールが低値を示していたので急性のアジソン氏病で、ミネラルバランスが崩れ全身倦怠感・吐き気、下痢・低血糖などの症状がでます。

 

参考までに、ACTHが高値でコルチゾールも高値を示す場合はクッシング症候群が疑われます。

また、慢性的に副腎が障害されていると、副腎皮質ホルモンの分泌量がが減少したり、副腎で生産されるホルモンの「質」が低下すると、それを回復させるためにACTHが高値となることがあります。

一方、ACTHが低値を示し、コルチゾールが高値の場合は、副腎腫瘍によるクッシング症候群が疑われます。また、下垂体の機能低下や、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)の大量服用などでも低値となります。

 

■体力が低下すると「栄養価の高いエサは食べれない」

ララのエサはグルテンを使用していない「鹿肉を野菜パウダーで加工したドッグフード」でした。それが大好物でしたが、アジソン氏病を発症してからは、そのエサが一切食べれなくなりました。

その理由は 新鮮な牡蠣で自分だけが食あたりする理由に詳しく述べています。

色々試し、ようやく食べてくれたのが「シニア、介護用」の食事でした。

つまり、自分が弱ると自分より強い食材を拒否するということです。

 

■犬にも温圧が効く

自分たちでもララの体調を回復させる努力をと、温圧を始めました。

ララ 温圧

不思議に、温圧を嫌がりません。それどころか温圧の準備を始めると、「タッタタッ」と歩み寄ってきて自らやってもらう準備をするのです(笑う)

 

愛情をもらい、いい先生に出会いステロイドホルモンの服用を短期でやめて、現在はステロイドホルモの1種の

フロリネフ(酢酸フルドコルチゾン)を服用 この薬は塩分が体外にでていくのを防ぎナトリウムとカリウムのバランスを整えてくれるお薬です。

つまり、副腎機能が異常を起こすと、血中ナトリウムが不足してカリウムが過多になるということです。

余談ですが、人の場合も副腎疲労症候群の方は塩分を控え過ぎずに、スムージーなどは控えたほうが良い場合も多いのですね。

 

ララは現在、ずいぶんと回復傾向ですがあくまで、薬の作用でのことです。温圧などをして自力でホルモンの合成ができるようになれればと思います。

 

■獣医さんが副腎疲労に詳しい訳

犬種によりますが、犬は副腎の病気を患いやすいのです。人間では珍しいと思われがちな副腎疲労症候群ですが、犬や猫の世界でポピュラーなびょうきなのですね。

また、犬や猫は症状も著明にでる(人のように代わりの機能がすくない)ので病気を診断しやす点があります。

そのことで、副腎疲労に関しては獣医さんの方が内科医よりも詳しい場合があります。

 

私は、長年副腎を中心に施術や自宅での自己指圧の指導をしてきました。私の感覚ではワンちゃんや猫ちゃん並み、若しくはそれ以上の数の副腎疲労症候群の方が現代人は患っているのではないかと思います。

その反面、内科にいっても副腎の重要性を教えてくれる医師はすくなく、回復方法の提示もない状態です。

現代人が多く発症している慢性疲労の原因の1つ「副腎疲労症候群」に内科医が目をむけて頂くことを望みます。

 

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